漢字検定5級は何年生レベル?合格点や問題の形式と勉強方法も

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漢字検定5級は、小学校で習う漢字の総まとめと言っても良いのではないでしょうか。

小学校卒業までに習う漢字の全てが出題範囲となるからです。

総まとめなだけあって、少し難易度が上がるような気がします。

この画像は、息子が小学校2年生の10月に受検した結果です。

たった4ヶ月の勉強で、9割を超えるハイスコアで合格しています。

今回の記事は「漢字検定5級は何年生レベル?合格点や問題の形式と勉強方法も」と題しまして、小学校2年生が4ヶ月の勉強で合格した勉強方法を紹介しますので、参考に読んでみてください。

 

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漢字検定7級は何年生レベル?

漢字検定5級は、小学校6年生修了程度です。

小学校6年生修了までに習う漢字1026字から出題されます。

新たに覚えなくてはならない漢字は、191字です。

追加される漢字の量は、他の級と比べるとかなり少ない方です。

 

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合格点は何点以上?

漢字検定5級は、200点満点中、140点以上で合格できます。

読みと筆順と部首の問題が1問1点、その他の問題が1問2点の配点です。

配点は6級と同じ!

増えても減ってもないです

 

テキスト

漢字学習ステップ5級と、過去問題集5級を使います。

10級からずっとこのシリーズを使用してきましたが、やはり公式なだけあって、一番実際の問題に近くて対策しやすいです。

 

問題の形式と勉強方法

5級の問題の形式は、以下の通りです。

・読み
・部首と部首名
・画数
・漢字と送り仮名
・音と訓
・四字の熟語
・対義語と類義語
・熟語作り
・熟語の構成
・同じ読みの漢字
・書き取り

では、それぞれのポイントや勉強方法を紹介します。

読み

書ければ読める」の独自理論で、読みの対策は行いません。

部首と部首名

6級とはまた違う問題形式になりますが、5級でもサービス問題であることは変わりません。

部首も部首名も選択肢から選ぶだけなので易しく、とくに部首は「漢字と同じパーツを探すだけ」なので、楽に点数を稼げます。

部首名だけ覚えれば、他は対策のいらない分野です。

画数

画数もサービス問題です。

太線の部分が何画目かを答える問題と、総画数を答える問題があります。

何画目かを答える問題は覚えていないと解けないものもありますが、総画数は丁寧に数えれば確実に点数を取れます。

総画数は、絶対に落とさないようにしましょう。

漢字と送り仮名

書き問題対策をしながら、正確に送り仮名を覚えるのが、一番確実に点数を取る方法です。

ですが、本番の緊張からど忘れしてしまったり、迷ったりしてしまうことがあるかもしれません。

そんなときのために身につけておきたい裏技が「活用形を変える!」という方法です。

百聞は一見に如かず!例題で試してみましょう。

【タラス(垂らす)】
たれる、たらせば、たれないなど。
共通する部分を漢字にして、答えは垂らす
【ウヤマウ(敬う)】
うやまった、うやまわない、うやまえば
共通する部分を漢字にして、答えは敬う

言い方を変えたときに、変わってしまう部分が漢字なわけないですよね?

だから、少なくとも漢字にしてもいい部分は、変わらなかったところだけなんです。

ただし、この方法は、共通する部分が送り仮名である可能性も残ってしまうので、万能ではありません。

例えば、激しいや美しいは、どんな活用形でも「し」までが共通ですが、「しい」が送り仮名となります。

このように万能ではないので、この方法だけに頼るのはおすすめしませんが、ある程度まで絞ることはできるので覚えておいて損はないです。

音と訓

二文字の熟語の音と訓の組み合わせを答える問題です。

一文字ずつ丁寧に音と訓に仕分けていけば、難しい問題ではありません。

仕分け方のコツは問題の漢字の読み方を他にも考えること!です。

7級や6級でも仕分け方の例を紹介しましたが、今回は5級の熟語でやってみます。

「縦笛(タテブエ)」の音訓の仕分け
①タテの他にジュウという読み方がある
→タテは単体で意味のわかる読み
②フエの他にテキという読み方がある
→フエは単体で意味のわかる読み
正解は…【
「係長(カカリチョウ)」の音訓の仕分け
①カカリの他にケイという読み方がある
→カカリは単体で意味のわかる読み
②チョウの他にナガイという読み方がある
→チクは単体で意味のわからない読み
正解は…【

このように、1つずつ仕分けていくと正答率アップすることは間違いないのですが、中には仕分けづらい漢字もあります。

例えば、「茶畑(チャバタケ)」で考えてみましょう。

他の読み方、思いつきましたか?

実は、茶は音読みのみ、畑は訓読みのみの漢字なので、他の読み方はありません。

このように1つしかない漢字の音訓は覚えておくしかなく、覚えていないと間違いやすいです。

四字の熟語

6級は三字の熟語でしたが、5級は四字の熟語になります。

熟語の文字数は増えましたが、熟語のうち一文字だけを答えるところは変わりません。

ただ、四字熟語になったことにより、書き問題の対策だけではどうにもならないものが出てきます。

例えば、「台風一過」の「過」を答えるものは有名ですよね。

ついつい「家」にしてしまいます。

このように、知らないと書けないものが出てくるので、そういうものは漢字学習ステップや過去問でチェックして覚えましょう。

5級はまだ四字熟語を知らなくてもなんとかなる問題ばかりなので、そんなに心配する必要はないです。

対義語と類義語

対義語が5問と類義語が5問あるところは6級と同じですが、選択肢の置かれ方が変わるので少しだけ難しくなります。

6級は対義語と類義語にそれぞれ分けてひらがなで選択肢が置かれるのに対して、5級は選択肢が対義語も類義語もひとまとめにされます。

選択肢が多くなった分、熟語の意味がわからないと対義語や類義語を作りづらく、苦労するようになりました。

類義語と対義語の勉強をしているときに、意味の分からない熟語が出てきたら、都度辞書で調べて覚えるようにしましょう。

熟語作り

5級で初めて出てくる問題です。

書かれている意味に合うように、選択肢から漢字を選び、記号で答えます。

漢字で答えてしまうとせっかくあっていても点数がもらえないので、必ず記号で答えるようにしましょう。

また、類義語と対義語と同様、熟語の意味を知らないと苦労する問題です。

勉強をしているときに意味を知らない熟語が出てきたら、調べてみる癖付けをしてくことをおすすめします。

熟語の構成

問題形式としては、以下の4つの中から適したものを答えるだけです。

ア:反対や対になる意味の字を組み合わせたもの。
イ:同じような意味の字を組み合わせたもの。
ウ:上の字が下の字の意味を説明(修飾)しているもの。
エ:下の字から上の字へ返って読むと意味がよくわかるもの。

4択なのでわからなくても埋めれば正答率25%ですが、もっと確実に点数を取っていきたいですよね。

正答率を上げるためには「出てきた熟語の意味を確認して理解する」ことが一番の近道です。

この形式の問題を解くときに、1つ1つ「どうしてそれを選んだのか」の根拠を確認していきます。

1つ1つと言うと果てしなく遠い道のりのように思えますが、実はこの形式の問題に出てくる熟語は多くありません。

6級の記事で根拠の確認の仕方や覚え方を細かく説明したので、それと同じものを下に載せます。

ア:反対や対になる意味の字を組み合わせたもの。

「苦楽」や「往復」などがあります。

「苦楽」は“くるしい”と“らく”で反対だとわかりやすいですね。

「往復」は漢字だけ見ると難しそうですが、行きと帰りで逆の意味になります。

箱根駅伝で“往路”と“復路”があるとか、往復はがきは出したら半分だけ返ってくるとか、そんなふうに関連付けて覚えてしまいましょう

イ:同じような意味の字を組み合わせたもの。

「永遠」や「規則」などがあります。

どちらもこの問題形式ではよく出てくる熟語ですが、ぱっと見同じような意味の熟語だとは、なかなか思えませんね。

難しそうではありますが、数は多くないので、1つ1つ自分なりの解釈をして覚えてしまいましょう。

例えば、私が息子に教えたのは「永いは時間的にずっと向こう、遠いは距離的にずっと向こう」と教えました(合っているかはともかく、イメージを大切に)

「規則」は、「どちらの漢字も、規約とか校則とか法則とか、守らなきゃいけないルールに使われる漢字だよ」と覚えさせました。

このように、1つ1つの熟語と向き合えば、ただ問題を解くよりも定着していきます。

ウ:上の字が下の字の意味を説明(修飾)しているもの。

「水圧」や「仮設」などがあります。

ウは上から読んで、漢字と漢字の間に[の]や[に]を入れてあげるとよくわかります。

「水圧」は水の圧、「仮設」は仮に設ける、ですね。

エ:下の字から上の字へ返って読むと意味がよくわかるもの。

「救命」や「造船」や「保温」などがあります。

「命を救う」や「船を作る」はわかりやすいですが、「保温」はどう読もうか一瞬迷うところです。

ですが、一度「温かく保つ」とわかってしまえば、次に出てきたときはすぐに答えられると思います。

ただ闇雲に「保温」は「下の字から上の字へ返って読むと意味がよくわかるもの。」と覚えるよりも、早く間違えずに解けるようになります。

コツをつかむまではめんどくさいけれど、コツをつかんでしまえば簡単です!
慣れるまでコツコツ確認していきましょう。

同じ読みの漢字

書き問題の対策ができていれば大丈夫なのですが、1点だけ注意があります。

それは、漢字学習ステップと過去問で、出題のされ方が若干違うこと!

漢字学習ステップでは「カンソウ肌、読書カンソウ文」のように、同じ読みの熟語で出ていたのですが、過去問や本番の試験では「較、密」のように、同じ読みの漢字単体で出題されます。

なので、過去問を解いてみて「この分野は点数が取れないな」と思ったら、漢字学習ステップではなく、過去問を何度も解いてください。

書き取り

しつこいほど毎回紹介している書き問題鉄則の流れです。

①正しく書けるようにする(覚えてなくてOK)
②問題を解く(全然できなくてOK)
③間違えた問題を練習する(1~3回でOK)
④間違えた問題のみ再テスト
⑤再テストで間違えた問題を練習する
⑥以後、間違えた問題のテストと練習を繰り返す

漢字練習で無駄に時間を使わないことと、アウトプットをメインにすることが大切です。

とにかく何度も書き取りの問題をこなすこと!

漢字練習をたくさんするより、何度も問題を解くこと!

これは、どの級でも共通で、一番肝心な部分だと思います。

もっと詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。

↓勉強方法のまとめ↓

小学校2年生で漢検5級を合格した子どもの漢字検定の勉強方法を公開します
小学生でも合格できる漢字検定の勉強方法を紹介します。漢字学習ステップ→過去問を1回分解く→落とした点数が大きい分野の強化→残りの過去問…と進めて行けば、合格間違いなし!?

↓単語カードについてはこちら↓

漢字検定の勉強方法|単語カードの作り方と使い方
この記事では、漢字検定の勉強の単語カードについて、写真を使って補足説明をします。 絶対に単語カードが必要というわけではないので、漢字検定の勉強方法では詳しく書かなかったのですが、気になる方のために紹介します。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

参考になれば幸いです。

勉強方法
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