我が家の息子は、決して小学生で微分積分を解いたりするような算数の天才ではありませんが、下図の通り算数の偏差値65以上はたくさん取っています。
受験年月 | 偏差値 | |
---|---|---|
全国統一小学生テスト | 1年生6月 | 66.3 |
1年生11月 | 66.8 | |
2年生6月 | 71.1 | |
2年生11月 | 65.0 | |
3年生6月 | 74.1 | |
マンスリーテスト | 3年生4月 | 68.8 |
3年生6月 | 66.3 | |
3年生7月 | 68.9 | |
3年生10月 | 68.4 | |
3年生11月 | 77.7 |
よくどんな勉強をしているのか聞かれるのですが、相手がどこまで本気で知りたいのかわからないので、今までに全てを話したことはありません。
本当に聞きたくて参考にしたい人には申し訳ないのですが…
そんなにやらせて子どもがかわいそうとか、成績自慢ウザいとか、マイナスに受け取られてしまう可能性があることを考えると、知人には当たり障りのない答えをするしかなくなります。
ですが、ここは本当に知りたい人が、記事を見つけて読みに来てくれているはず!
というわけで、偏差値65くらいの子が、何の勉強をどのくらいの時間どんなふうに勉強してきたのか…

今回の記事では、偏差値65を取る息子がやってきた算数の勉強を“全て”紹介します。
勉強内容
幼稚園|Z会の通信教育
幼稚園のときは、知育系の遊びや本の読み聞かせがメインで、勉強らしい勉強は年中の終わり頃から開始しました。
幼稚園時代のちゃんとした勉強はZ会だけです。
年中のときに数ヶ月だけ年長の教材をやって、年長のときに一年生の教材をやりました。
頭を使って解いたり、自分で物語を作ったり、ときには絵を書いたり…
様々な問題がバランス良く出題されていて、とてもいい通信教育でした。
息子は、親子で実験や観察や工作をするものを気に入っていました。
本来なら、中学受験の塾に入るまでZ会を続けたかったのですが、一年生の分を終えて退会してしまいました。
当たり前ですが、通信教育は一年かけて一年分の勉強をします。
そのシステムが、算数検定をどんどん受けたい息子のペースに合わなったことが退会の理由です。
小学校1年生~2年生
教科書ワーク
Z会を退会し、息子は算数検定に夢中になりました。
そのため、算数の勉強は、算数検定を目標としたものに変わりました。
算数検定の受験の目安となっている学年の勉強をするために使用したのが、教科書ワークです。
2年生の分までは教科書ワークと算数検定の過去問で足りていました。
七田式プリント
教科書ワークだけでは内容と量が足りなくなってからは、七田式プリントを使用しました。
半年に1学年分の勉強をしていたので、七田式プリントは倍速の1日2枚を目安に進めていました。
ただ、七田式プリントは、応用問題ばかりがまとまっているときがあり、応用問題のプリントのときは1日2枚だときつかったです。
我が家では、まず応用問題は飛ばして進めて、全部のプリントの普通の問題を終えてから、飛ばしていた応用問題だけを解いていくようにしていました。
順番通りに解いていると苦戦していた応用問題も、最後まで基礎問題を一通り終わらせてから解くと、順番通りのときよりはすんなり解けるようになっていました。
小学校2年生~4年生
5年生程度(算数検定6級)の受験後、塾の先生から算数オリンピックキッズBEEを教えていただきました。
だいたい小学校2年生の秋頃だったと思います。
それから息子は算数検定よりも算数オリンピックに夢中になり、一旦算数検定の勉強はお休みしました。
算数オリンピック用に使用した教材は以下の4点です。
・天才くらぶチャレペー
・なぞぺーシリーズ
・中学への算数
・キッズBEE過去問題集
では、教材ごとに説明をしていきます。
算数オリンピックが贈る明日への算数
算数オリンピック委員会が出版している、算数オリンピック公式のテキストです。
学校の算数の勉強というよりも、脳トレや謎解きに近い内容となっています。
テキストに「考え続けること」が大切だと書かれているし、私自身も「諦めずにチャレンジ」してほしいと思うので、正解するまで時間は気にせずに解かせていました。
時間のある小学校低学年のうちは、間違えたら正解するまで何度でも解き直すやり方を取っています。
間違っていたからやる気をなくすとか、難しそうだからやる気が出ないとか…
そんな風になってほしくなかったので、間違えたことに対しては、一切叱ったりしていません。
むしろ、間違ってもいいからチャレンジすることが大切だと声をかけ、新しい問題にチャレンジすることも、間違えた問題に再チャレンジすることもたくさん褒めていました。
明日への算数は、頭を使ういい問題ばかりなので、息子には正解するまで解くやり方で、テキストを3周してもらいました(笑)
解く順番は、とくに決めていません。
息子がやってみたいと思う問題から解くようにしていました。
できたら問題の番号に〇をつけたり、できた問題にシールを貼ったりして、どこまでできたかの管理をしていました。
天才くらぶチャレペー
明日への算数を3周しても予選まで時間があったので、算数オリンピック委員会理事の高濱正伸さんが監修している、天才くらぶチャレペーを全シリーズ解きました。
算数オリンピックの問題と傾向が似ていて、楽しい問題がたくさんありました。
チャレペーは一枚一枚切り離せるようになっているので、プリントのように使用することもできます。
我が家では、私が全て切り離してファイルに保管しておき、息子が解きたい問題を選んで解くスタイルで、勉強していました。
チャレペーは、明日への算数よりも簡単な印象です。
始める順番が逆でも良かったかもしれません。
なぞぺーシリーズ
チャレペーも終わってしまい次に始めたのが、またまた高濱正伸さんが監修の一人となっている、なぞぺーシリーズです。
高濱正伸さんって、講演会に追っかけがいるそうなのですが、私も息子もすっかり高濱正伸さん監修のテキストのファンです。
楽しみながら算数の力を伸ばしていけるような、勉強とゲームの間の遊びのような…
この絶妙さがファンを生むのだと思います。
ここまで追っかけるように問題を解いていると、なぞぺーシリーズの低学年用は、簡単すぎるようになってきました。
なので、なぞぺーシリーズは全制覇はしておらず、6年生までが対象のテキストだけを選んで買いました。
中学への算数
小学校3年生では、なぞぺーも終わってしまい、やりかけだった七田式の6年生のプリントも終え、次に購入したのが中学への算数です。
中学への算数は、中学入試の過去問も載っていて、まさに中学受験用の算数のテキストというかんじです。
月刊誌で、4月号から3月号までの一年で、中学受験に必要な算数を学んでいきます。
息子にはまだ少し難しく、1ヶ月に1号終わらせることはできていません。
しかし、一年でワンセットになっているので、一年分を定期購読し、二年程度かけて終わらせたいなと思っています。
明日への算数やチャレペーなどとは、傾向の異なる問題ですが、難しい問題にチャレンジして考えるという点では同じです。
算数オリンピックキッズBEEの対象年齢からも外れ、次からは4年生以上の算数オリンピックにチャレンジすることになるので、算数の要素が強い中学への算数にしたのは、ちょうどいいタイミングでした。
キッズBEE過去問題集
上記のテキストのほかに、キッズBEEの大会が近くなった頃には、過去問題集も解きました。
2周してできるだけ解けない問題をなくすようにしました。
そして、3年生のときにキッズBEEに初挑戦をしようと思っていたのですが、新型コロナの影響で、正式な大会は中止となってしまいました。
キッズBEEは3年生までなので、一度も挑戦することなく終わってしまって残念です。
小学校5年生~
5年生(正確には4年生の2月)からは、塾メインへと切り替えました。
中学受験をするため、塾の宿題や塾のテストの対策で、いっぱいいっぱいになったからです。
あれもこれもと欲張るより、予習シリーズを完璧に仕上げたほうが良いと判断しました。
結果、四谷大塚の公開組分けテストでは、今のところ偏差値67~71あたりを取れています。
臨海セミナー御三家算数
1年生の2月から、臨海セミナーの御三家算数に通っています。
全国統一小学生テストの結果で特待生になれ、息子が行きたいと言ったので、通っています。
授業がどの程度息子の偏差値に影響を及ぼしているのか、イマイチよくわかりません。
それは、授業時間よりも家庭での勉強時間のほうが、圧倒的に多いからです。
ただ、臨海セミナーの先生からのアドバイスは非常に参考になりました。
算数オリンピックを目指し始めたのも、臨海セミナーの先生からのアドバイスからです。
それがなければ、今とは違う勉強をしていたと思うので、結果的に臨海セミナーへの通塾によって、息子の偏差値は変わったのだろうと思います。
勉強時間
勉強内容だけを読むと、ものすごく勉強しているように見えるのですが、実際には小学校3年生で平日15分、休日60分程度です。
だいたい平日のうち1日は勉強お休みの日を作り、休日は予定があれば勉強はお休みにしています。
算数の勉強量は2通りあって、1つは1日の量を決めて勉強する方法、もう1つは時間を決めて勉強する方法です。
1日の量を決めた場合
七田式プリントのように、1ヶ月24枚のプリントをやれば10ヶ月で終わるなど、期間の目安がハッキリとしたものは、1日の量を決めて勉強していました。

1日の量を決める方法のメリットは、なんといっても計画の立てやすさにあります。
試験が〇月だから1日1枚で終わるなとか、1年で1学年分終わればいいから平日に1枚でいいななど、簡単に予定が立てられます。

逆にデメリットとしては、難しくて時間がかかるときや、苦手な分野のときは、なかなかモチベーションを保つことができなることです。
モチベーション維持のため、親の方から「今日は難しいから半分にしておこうか」など、臨機応変に量の調節することにしていました。
ただし、時間がかかっていれば減らしてもらえると、子どもが変に学習してしまうと、ただ机に向かっているだけになってしまうので、減らす匙加減には注意が必要です。
時間を決めて進められる分だけ進めた場合
1日30分など、勉強時間を決める方法もあります。

決められた時間しっかりと集中して取り組める子であれば、時間を決めて勉強する方法のほうがおすすめです。
量で決められていて、難しそうで終わりが見えないと始める気にもなれません。
しかし、時間が来たら終わるなら、終わりが見えていて始めることに抵抗が少なくなります。
とくに、実力よりも上の問題にチャレンジするときは効果的です。
息子の場合は、算数オリンピック対策の勉強は、過去問以外全てこの方法にしていました。
チャレンジに失敗しても時間が来たら終わりにして良ければ、最初から終わらない無理と諦めてしまうことがなくなります。

ただし、この方法にもデメリットはあります…
いつまでに終わらせたいという目標に対して、非常に予定が立てづらいことです。
もし、目標の期間で終わらないとなったときには、勉強時間を増やすしか方法がありません。
子どもが納得して勉強時間を増やすことを受け入れてくれればいいのですが、それは難しいことだと思います。
ですから、子どもの現時点での実力をある程度正確に把握して、勉強時間を変えることなく達成できる時間を、最初から設定する必要があります。
もしも、あとから時間を増やしたいと思った時には「冬休みだけ時間変えよう」とか「3年生になったから少しだけ時間を増やしてみよう」などの説明であれば、ただ終わらないから増やすと言うよりも、受け入れやすいかもしれません。
まとめ
以上が、息子のやってきた算数の勉強です。まとめると…
これが息子が小学校3年生までに勉強した算数の全てです。
算数の天才ではない子が偏差値65を取るためには、小学校3年生で、少なくともこのくらいは勉強しなきゃ取れないんだ、という目安になったのではないでしょうか?
これより上に行きたいからもっと勉強増やそうかなとか、ここまでは必要ないかななどなど…

勉強量や勉強内容の目安になれば幸いです。