前回の記事では、算数偏差値65を叩き出す息子の算数の勉強内容を紹介しました。
子どものレベルや興味に合わせた教材を選んだりと、勉強内容はもちろん大切なのですが、親のサポートの仕方も重要です。
ただ適切な教材を与えているだけでは、100%の効果は得られません。
これは、私自身が子どもの頃、教材を与えられただけだったことで実証済みです(笑)
まず、与えられただけでは自らやらない…
やってもわからないところは丸付けついでに答えを見る…
答えを写すだけだから覚えない…
覚えられないからできなくてやらない…
と、私のように悪循環に陥るかもしれません。
それを回避し、子どもの成績を上げるためには、親が適切にサポートしていくことが必要です。
今回の記事では、私が自分自身に課したサポートするときの6つのルールを紹介していきます。
計算用紙をたくさん用意する
書かなくてもスラスラと算数の問題を解いてしまうのは、頭の中で全てできる天才だけです。
普通は、書かなければそこから成長することができません。
わかることを1つ1つ書きだして、書くことで頭の中を整理していき、そして計算をして解いていきます。
そのときに必要なのが、大量の計算用紙です!
たくさんの計算用紙があれば、どんなに間違えても安心です。
計算用紙を用意するだけで、子どもの書くことへのハードルが少し低くなると思えば、やって損はないと思いませんか?
私は、息子がたくさんひっ算をしたり、たくさん図や表を書いたりできるように、絶対なくならない量の計算用紙を用意しています。
たくさん入っていて安いコピー用紙や解き終わった七田式プリントの裏紙を使っています。
紙が散らばるのが嫌だったら、ノートでも大丈夫です。
また、テキストには計算をしたり、図を書いたりするスペースが、十分にありません。
限られた小さなスペースでは、子どもが十分に力を発揮できないと思います。
さらに、テキストに書いてしまうと、2周目はそれをヒントに解いてしまうというデメリットもあります。
同じテキストを何周かする予定であったり、間違えた問題だけ後日もう一度解くような場合は、テキストに書き込まないようにしたほうが賢明です。
答え合わせは親がする
自分で答えを見て丸付けをしていると、間違っていた問題の答えを覚えてしまうことがあります。
“4871308”など、ぱっと見で覚えられない答えなら問題ないのですが、小学生の問題だと答えが“4”など簡単な数字が多いです。
記号で答えるような選択問題も同じで、間違った問題の正解は“イ”だと覚えてしまうと、どうして間違えたのかわからないまま、直すときにただ“イ”と書いてしまうと思いませんか?
答えを覚えてしまって答えを書いていると、答えの導き方を本当に理解していなくても、理解した気になってしまう恐れがあります。
それでも、たまたま答えを覚えてしまっただけで、答えを覚える気がなかったのならまだいいのですが…
もっとひどいと、自分で丸付けをしていれば、答えを写しても親にバレにくいので、故意に答えを見るようになります。
こうなると本当に最悪で、親が気付くまでに時間がかかります。
気付けばまだいいのですが、もしかしたら気付けないかもしれません。
私の母は、私がわからない問題はただ答えを写していたことを、私が大人になって白状するまで、知らなかったそうです(笑)
やらないよりはマシなのですが、答えを見ると問題集の効果が下がってしまうことは、自分が子どもの頃にやってわかっているので、自分の息子の勉強を見るときは、どんなに面倒くさくても私が丸付けをするようにしています。
間違えたところはできるまで解き直す
模試でも問題集でも言えることですが、ただ解いて丸付けをするだけでは、できなかったところはできないままです。
できない問題をできるようにしないで、どうやって点数を伸ばすのでしょうか?
歴史などの暗記科目だとわかりやすいと思います。
歴史の点数を伸ばすためには、覚えていないところを覚えるということは、誰にでもわかることです。
同じように、算数のテストや問題集では、できなかった問題を解けるようにすることが大切です。
ただ暗記するよりも、算数のできなかった問題のほうが大変な作業になるので敬遠しがちですが、これをやるかやらないでは大きな差ができると思います。
答えは教えずヒントだけ出す
自分で考えるよりも、答えや結論・結果を聞いたほうが楽だということを、人は誰でも知っています。
ですから、答えを教えたり、ほぼ答えまでたどり着くところまで教えたりすると、子ども自身が考えることをしなくなってしまいます。
自分で考えることをしないと、算数の思考力は育ちません。
だから、私はできる限りわからない問題のヒントだけを与えるようにして、答えは自分で考えて出してもらっています。
例えば、角度を求めるような問題のときは「二等辺三角形の性質を利用すると…?」など、ざっくりとしたヒントを出します。
この程度であれば、問題集の解説にも書いてあるので、自分自身が解き方がわからなくてもできます。
もし、先ほどの例えで、二等辺三角形の性質を忘れてしまっていて解けなかったら、そのときは教科書やテキスト、インターネットで自分で調べてもらいます。
調べるという癖もついて一石二鳥です。
できたら褒めて自信を持たせる
ここまでの方法を実践すると、学習効果は高いですが、正直子どもはとてもしんどい思いをします。
できるまで解き直して、答えは教えてもらえずヒントのみで、わからなければ自分で調べて…
一問に時間と労力がたくさん必要です。
それを乗り越えて正解にたどり着いたときには、たくさん褒めるようにしています。
「できると思っていたよ」「たくさんがんばったね」などできたことを褒めてもいいし、「同じような問題が出たら次はもっと簡単に解けるよ」「これがテストに出たら解けそうだね」など未来への希望を持たせてもいいと思います。

問題が解けただけでも子どもはうれしくなりますが、そこで大人に褒めてもらえるとさらに自信にもつながるので、ぜひたくさん褒めてあげてください♪
できなくても親が焦らない
毎回同じミスをしたり、前はできていたのにできなくなっていたり、予定通りにテキストが進まなかったり…
うまくいかないと焦る気持ちが多かれ少なかれ出てくると思います。
ただ内心焦っているだけならいいのですが、イライラして子どもに怒ってしまうと悪循環に陥ります。
怒られてそのときは勉強したとしても、それを繰り返していれば、子どもは勉強を嫌いになってしまいます。
勉強を嫌いになれば子どもはますますやる気がなくなり、親はますます怒りがわいてきて、負のスパイラルです。
仕事ができないからと上司に怒られたり、家事が完璧でないと責められたりして、やる気が出る人がいるのでしょうか?
子どもだって同じです。
できないことに対して怒られたって、成長しないどころかやる気を失うだけです。
できないということは、単にその分野の勉強量が足りていないだけなので、焦らずにもう一度できない部分の勉強を計画し直しましょう。
まとめ
子どもの勉強は、親の関わり方次第で、大きく結果が変わってきます。
私は、少しの工夫や労力、心がけで、子どもの成績が上がるなら、自分にできることはやろうと思いました。
今回の記事では、算数の勉強を見るときに心がけているルールを紹介しましたが、算数以外の勉強にも使えます。
例えば“答えは与えずヒントだけ出す”という方法ですが、これは作文や文章問題でも使っています。
文章や答えを教えるのではなく、「楽しかったっていうのは、どんなふうに、何が楽しかったの?」など、子どもに質問を投げかけて、答えに誘導していきます。
すると、子ども自身が考えて答えにたどり着くことができ、自分で答えを出したことで自信もつきます。
こうして文章にすると、とても大変そうに見えますが、実際はあまり大変ではありません。
1つ目なんて、紙を用意するだけです、誰にでもできます(笑)
ぜひ、できるところから取り入れてみてください♪