作文は、みんなが苦手だとか嫌いだとか言っているイメージがあります。
なぜ、そんなにも苦手だと思ってしまうのか、考えたことはありますか?
私は、作文が苦手な人が多いのは、主に2つの理由があると思います。
・成功体験できる機会があまりないから
・学校でほとんど習わないから
この2つの理由を取り除いてしまえば、作文が苦手だと思うことはなくなります。
今回の記事では、作文の苦手意識を取り除いて、得意にする方法を紹介します。
成功体験を作る
作文で表彰される人数は、一年で学年に数名です。
それは、表彰される機会が夏休みの宿題の作文くらいしかないので当たり前です。(実際には、学校で紹介される以外の作文コンクールもありますが、その存在を知っている子どもは限られるでしょう)
作文は点数がつけられることがほぼないので「やった!100点だ!私は作文が得意かも」と思える機会もありません。
このように、作文で成功体験ができる子はほとんどいないのですから、得意だと思えない子が多いのも仕方がないでしょう。

それじゃあ…学校で作文の成功体験ができない子はどうすればいいのでしょうか?

作文の成功体験は、家で作ってあげることができます!
簡単にできますよ♪
では、その方法を紹介していきます。
過去の自分の作文と比べる
国語や算数が得意だと思うのは、みんなよりいい成績が取れるからですよね?
人と比較することで、自分の実力を測ることは、誰しもがすることです。

でも、作文は表彰機会も少ないし、点数もつかないってさっき言っていましたよね?
どうやって比較すればいいのでしょうか?

作文は、過去の自分を今の自分を比べます。
これが成功体験としては、一番効果あり!
作文は、家で書いたものでも、学校で書いたものでも、塾で書いたものでも構いません。
書いた作品をいくつか捨てずに取っておいて、後々見返します。
続けて勉強していれば、必ず過去の自分には勝っているはずで、子どもでもわかりやすく成長を感じることができます。
例えば、息子が一番最初に書いた作文(日記)は年長さんの4月で…
※読みやすいように漢字表記に直してあります。
という、なんとも言えないものでした(笑)
これが年長さんの1月には…
今年の目標は、「文章をがんばること」です。その理由は、色々書かないといけないからです。文章とは、お題に合うことを書くものです。どんなふうに書きたいかというと、どんなものなのかわかってもらえるように書きたいです。その理由とは、わかってもらえるとうれしいからです。どうやって書けばわかってもらえるかというと、そのものについて詳しく書けばわかってもらえると思います。
※読みやすいように漢字表記に直してあります。
文章が長くなって、自分の思いや考えを伝えたいという思いが伝わってくるようになってきました。
たった10ヶ月でここまで伸びています。
この頃には、本人もうんちが一本の作文を見返して、ゲラゲラと笑いながら自分の成長を実感しているようでした。
最初の頃の変な作文も、あとからとても役立ちます。
過去の作品を保管しておいて、たまに引っ張り出して比較して、子どもにも自分の成長を感じてもらってください。

これが成功体験となって、自信が必ずつきます!
いいところを褒める
褒めることは子どもの能力を伸ばすことにおいてとても大切で、もちろん作文を伸ばすためにも、効果がある方法です。
そんなことは、子どもの教育に少しでも興味がある方なら、もうご存じだと思います。
なので、ここでは、私が息子の作文のどこを褒めているのかを書きます。
単純に「すごいね!」「いいね!」だけでも効果はあるのですが、具体的に褒めてあげるほうがより効果が高くなります。
具体的に褒めることによって、何が良かったのかを理解し、それ以降の作文にも使えるようになるからです。
私がよく使う褒め言葉は以下のものです。
・どんなふうにうれしいのか詳しく書けているね
・段落の変え方がちょうどいいね
・句読点の付け方がちょうどいいね
・一文の長さが短すぎず長すぎずちょうどいいね
・会話が入っていていいね
・そのときの様子を詳しく書き出せているね
・自分で考えた独自の表現がいいね
・接続語の使い方が正しいね
・知覚語が入っていてわかりやすいね
・全体的によくまとまっているね
「こう書いてほしい」というものができていたときに、その部分を褒めています。
この表現が好きだとか、この一文がすごくいいと思うとか、その日の文章からピックアップして褒めることもあります。
また、褒めるプラス、作文の内容に対しての、私自身の感想を付け加えるようにしています。
ただ評価だけされているよりも、その作文から親子の会話をしたほうが、楽しいと思いませんか?
例えば、上で紹介した息子の「今年の目標」という作文を読んだら、私自身の目標を息子に話してみて、「お互いがんばろうね!」と盛り上がったりします。
ちなみに、直してほしいところは、褒めて感想を言ったあと、一番最後がおすすめです。
褒められて気分が良くなっているときのほうが、素直に聞いてくれると思います。
学校以外で作文を学ぶ
作文が苦手になるもう1つの理由は、学校で作文をほとんど学ばないからです。
国語で少し習っただけで上達する子は、元々文才があったのでしょう。
普通の子は、学校の作文だけでは得意にはなれないと思います。

学校で足りないなら、どうしたらいいの?
大変なのはちょっと…

家で親が見るか、通信教育を利用するか、塾で作文対策の講座を受けるか、ですね!
無理のないものを選べば、のんびりペースでいいので、大変ではないですよ♪
息子はだいたい週に1回のペースで作文を書いています。
もっと少なくてもいいかもしれません。
月に1つ書き上げていれば、年に12個もの作品を保存でき、過去の自分との比較もしやすくなります。
作文は、無理して毎日がんばって途中でやめてしまうよりは、のんびりペースで長く続けるほうがおすすめです。
ただ暗記すればいい漢字などの勉強と違って、作文は読書量や精神的な成長も影響してくるので、のんびりペースがちょうどいいと思います。
それでは、3つの学習方法を紹介します。
家で親が見る
親が見ることの一番のメリットは、子どもに合ったペースで進められることです。
今月は運動会の練習で疲れているから少なくしようとか、夏休みは時間があるから多めにやろうとか…
臨機応変に予定を組んで、作文の勉強を進めることができます。
また、子どもの実力に合わせた進め方もできます。
例えば、下手でもどんどんたくさん文章を書ける子は、文章の構成を指導します。
逆に、文章を書くことでつまずいていたら、その日にあったことをただ書き出すところから始めて見るなど、簡単なところから練習するといいでしょう。
ただ、このように家で見るメリットはたくさんあるのですが、親が見ると親子喧嘩に発展する可能性もあります。
親子喧嘩になるくらいなら、通信教育や塾を利用して、他人にまかせたほうがうまくいきます。
通信教育を利用する
作文に特化した通信教育を受けることも1つの方法です。
とくにおすすめしたいのが、ブンブンどりむです。
全国統一小学生テストの決勝で、作文の評価が高かった子が利用していたのが、ブンブンどりむでした。
月に2回も作文を添削してくれるので、対人ではありませんが、十分な指導を受けられると思います。
また、添削はただ悪いところを直されるだけでなく、いいところは褒めてもらえます。
先程、成功体験を作るで紹介した、過去の自分と比べると褒めるの2つのうち、褒めるの部分を添削でやってもらえるということです。
あとは、添削で返ってきた作文を保管しておいて、数ヶ月後に子どもと読んでみるだけで良くなるので、親の負担はぐっと減ります。
ただし、教育の内容が充実しているだけあって、月々4972円~なので、家で教材を買うよりは高くなってしまうでしょう。
塾で作文対策の講座を受ける
よく目にするのは、公立中高一貫校の受験対策としての作文講座です。
中学受験のために作文を勉強したいなら、それもいいと思います。
もう1つは、あまり数は多くないと思いますが、通える範囲内に作文の教室があるなら、教室を利用することもおすすめです。
先生にもよりますが、普通に考えれば、いいところは褒めてくれると思うので、通信教育と同様に親の負担は減ります。
ただ、やはり、選択肢が少ないのがネックですね…
我が家から無理なく通える範囲だと、作文を教えてくれるところは1つしかないので、合わなかったら他に教室の選択肢がありません。
まとめ
すごく上手な文章を書けなかったとしても、文章を書くことを苦手だと思っていなければ、学生時代のレポートや社会人になってからの文章作成のときに、少しは楽な気持ちで進められます。
ちょっと手をかけて苦手意識を取り除いてあげれば、夏休みの宿題で作文がなかなか終わらなくて、親子ともにイライラすることも減るかもしれません(笑)
作文は、試験で点数をつけられることがほとんどないので、ついつい放置してしまいがちですが…
長期的に見れば、やっておいて損はない科目だと思います。
具体的な家での勉強方法は、別の記事で紹介しているので、勉強してみようと思った方は参考にのぞいてみてください♪
↓家での勉強方法はこちら↓
