ネットには様々な情報があり、試験直前に少しでも点数を伸ばす方法などがありますが、私はそんな方法は使いません。

では、試験当日、何をしているのですか?

子どもを疲れさせないように気を配っています。
疲れてしまっては、本当の実力を発揮できなくなってしまうので、体も頭も心も疲れさせないようにしています。
もちろん、疲れさせないようにしていても、模試で大失敗することは多々あります。
でも、大失敗の原因って、メンタル面だったり、単純に勉強の仕方が間違っていたり不十分だったりと、当日の過ごし方とは関係がありません。
だいたい成績が悪くて怒ってしまうときって
「だからもっと勉強しておきなさいって言ったでしょ!」
「なんでこんな計算ミスするの!」
など、事前に対策できるものばかりではありませんか?
「試験開始ギリギリまで社会のテキスト見ていなかったから、こんな点数なのよ!」
などとは、怒らないですよねぇ…(笑)
つまり、誰しもが、直前の勉強ではなく、事前の計画的な勉強が重要だと知っているわけです。
ですから、点数を伸ばしたいなら普段から計画的な勉強をして、試験当日は実力を発揮できるように、体調と精神を万全に整えることをおすすめします。
では、試験当日の過ごし方について具体的に紹介していきます。
過ごし方を紹介したあとに、試験直前の声かけについても少し触れます。
試験当日の過ごし方
試験当日の過ごし方、三本柱はこちら↓
・頭を疲れさせない
・心を疲れさせない
この3つを意識して過ごしています。
では、3つの方法とその理由の説明をします。
体を疲れさせない
体力的に疲れているときは、頭も思うように働きません。
なので、試験の前に用事を入れることはしないようにしています。
公園で遊んだりもしないし、買い物をすることもしません。
一度だけ、ダンスの発表会があり、仕方なく発表会後に試験を受けたことがあるのですが、結果はあまり良くありませんでした。
中には、早朝ランニングをして頭をスッキリさせる!というような方もいますが、子どもは加減がわからないので、疲れすぎるリスクの方が高いかと思います。
頭を疲れさせない
当日は、勉強をしないようにしています。
試験前はのんびりと過ごしてもらって、試験で思いっきり集中してもらうためです。
緊張感のある中で、集中して問題を解いていくことは、ものすごいエネルギーを必要とします。
ですから、「不安な箇所があるなら教科書を見ても良い」というルールを作りつつも、基本は家でのんびりと過ごし、エネルギーの温存に努めています。
ちなみに、不安なら教科書を見てもいいよと伝えてはいますが、息子は一度も見たことがありません。
そもそも、試験当日にテキストをチェックしたくなるようなら、事前の勉強の計画を見直すことが必要です。
勉強が足りていないから不安になるのでしょう?
実際に、息子は、算数検定の勉強が足りないまま受験をして、失敗したことがあります。
このくらいで足りると思っていた量のテキストを息子に渡していて、息子はしっかりとそのテキストをこなしました。
しかし、テキストを全て終えても、不安が残るような状態にしか仕上がりませんでした。
完全に、テキストを選んだ私の見積もりが甘かったせいです。
結果、息子がガッチガチに緊張してしまって、合格はしたものの、いつものように点数を取ることはできませんでした。
この失敗を反省し、その後は、当日にテキストを見る必要のないくらいの勉強量を心がけています。
心を疲れさせない
心を疲れさせない、つまりメンタルのケアです。
子ども一人ひとり、試験前にどのように接してあげればベストなのかは違います。
ただ何も言わずに寄り添ってほしい子、とにかく褒めてほしい子、試験とは関係のない楽しい話で気を紛らわせてほしい子…
などなど、親に求めるものが違うからです。
ただ、共通して言えることは、子どもを“否定しない”“脅さない”ようにすること!
否定したり脅したりしても、いいことは何もありません。
試験前に余計なプレッシャーを与えるだけになってしまいます。
「計算ミスして来ないでよ」「結果が悪かったらゲーム禁止だからね」など、マイナスの言葉を投げかけて、プレッシャーを与えないように注意してください。
試験直前の声かけ
試験直前の声かけは、不正解はあっても、正解はないと思っています。
不正解については、心を疲れさせないの部分でも書いた通り、否定したり脅したりすることです。
一時的に結果が伸びることはあっても、長期的に見ると、子どもが自信喪失してしまう恐れや、親子関係が悪化する可能性があるので、おすすめできません。
正解については、自分の子には何が一番いいのか、探っていくしかないかなと思います。
私は、一番合うものを探っていって、見つけたら毎回繰り返してルーティーン化し、受験本番でも同じように送り出すつもりでいます。

さて、ここで、スポーツ選手の「儀式」を思い浮かべてみてください。
例えば、コーチに背中を押してもらうとか、コーチとおでこを合わせるなど、フィギュアスケートなどではよく見かけます。
一人で完結するものだと、イチロー選手のポーズも有名な儀式ですね。
そのような儀式を行うことで、不安感を取り除き、パフォーマンスを高める効果があるそうです。
これを試験直前の声かけに応用するために、一番合うものを探って、ルーティーンにするのです。
参考までに、息子との儀式は
息子:きれいに濃く書く。
私 :最後まで行けるように?
息子:どんどん解く。
私 :わからないものは、どうせみんなもわからないから?
息子:気にせず飛ばす。
私 :正解!それさえやれば大丈夫だよ。
と、質問形式で最後の確認をして、見送っています。
色々と試した結果、最終的にこのパターンで落ち着きました。
確認のあとに、ベイマックスのグータッチからのバララララララもやっていますが…
これは小6になったら恥ずかしがるのではないかと思うので、やらないかグータッチまでにするか、検討中です。
もしも、試験会場に、バララララララとやっている親子がいたら、温かく見守ってください(笑)
また、一番最悪な結果だったものは、試験について何も触れなかったときです。
緊張したまま行って、いつもはやらないことをしてしまい、惨敗しました。
色々と試してみて、失敗したものはやらないようにしています。
まとめ
試験当日の過ごし方や、試験直前の声かけは、親側の課題だと思うので、いつも真剣に考えています。
たくさん考えた結果、この方法に落ち着き、全国統一小学生テストでは偏差値70以上を出し、四谷大塚の公開組分けテストでも偏差値60以上で安定しています。
自分では、良い結果を残せていると思っていますが、もしかしたら
「こんな甘い考えだから、全国統一小学生テストで決勝に行けないし、組分けテストで1番になれないんでしょ。直前まで勉強したら?」
と思われる方もいるかもしれません。
それもまた、正しい意見ではあると思います。
直前の勉強が明暗を分けることも、時にはあるでしょう。
でも、私は、テストの日はテストだけにして、疲れさせないことを重視する考えを、少なくとも息子が小学生のうちは、変える気はありません。
ゴールは中学受験ではなく、その先ずっとたくさんの勉強が待っているので、無理をさせて途中で力尽きてしまわないようにしたいからです。
現時点でうまく過ごせていないと思う方、どう過ごそうか迷っている方は、ぜひこの記事の方法も試してみてください♪